お知らせ一覧
明治時代以降、西村總左衛門の商店は、型紙を用いて文様を染める「型友禅」による商品を製造する、代表的な会社のひとつでした。その当時の盛況ぶりを伝える資料のひとつとして、同社には型友禅の見本の布、すなわち「型友禅裂」が所蔵されています。明治6年から昭和10年代までに製造された型友禅裂は1000点にのぼり、これまで様々な専門家により調査研究が行われてきました。なお、個々の型友禅裂については、現在連載中のTHE KYOTOでも紹介しております。 そして、その他に、型友禅の製造に関係する資料として、「絵刷」(えずり)が、同じく所蔵されています。 Fig.1 絵刷冊子の表紙(一例) &…
今、多くの伝統技術の継承が危ぶまれています。そしてその道具を作る技術も失われようとしています。多彩な染め分け表現ができる「桶出し絞り」もその一つです。千總文化研究所では、「桶出し絞り」の技術と道具について、ヒアリング調査進めています。 桶出絞りとは?上下に蓋がある桶を使用し、染める部分を桶の外縁に沿って細密に固定し、染めずに残す部分を桶の中に入れ、桶の上下の蓋を固く緊縛し、桶自体を染液につける技法です。 比較的大きな面積を、様々な形に多色に染め分けることができ、模様の輪郭に縫い目を施して絞るため、凹凸のある独特な風合いが特徴です大正の終わりから昭和のはじめ頃に開発されたと伝…
3月末以降、桜前線は日本列島を北上し、現在は北海道の五稜郭などで桜が見ごろを迎えています。桜前線はソメイヨシノの開花予想を伝えるものですが、日本にはソメイヨシノ以外にも100種以上の桜が存在しています。今回ご紹介するのは、そうした桜の絵を収録した画帖『桜花真冩』です。 内容については、「会員ページ」でご紹介しています。
《法服(紅鈍色緞子牡丹唐草地模様)への紋(丸ニ三ツ葵)仕様書》 千總文化研究所は、中世日本研究所、京都府京都文化博物館と共に法衣装束の調査を進めています。千總が「御装束師千切屋惣左衛門」として真宗大谷派宗務所(東本願寺)をはじめとする寺院の御用を務めていた歴史とともに、寺院の豊かな装束文化を研究するためです。千總には、図案や雛形、見本裂は遺されていますが、実際にどのような法衣装束を制作していたのかはほとんど分かっていませんでした。 最初の手がかりは、2010年に同朋大学安藤弥教授の研究チームが調査をし、千切屋惣左衛門が手がけた装束が残されていることが知られていた真宗大谷派姫路船場別院本徳寺でし…
様々な文化コンテンツを発信する「THE KYOTO」にて、千總の有形文化財をご紹介するシリーズ ”日本のエレガンス 千總460年” が本日よりスタート致します。小袖や型友禅の見本裂、図案帖や着物が描かれた絵画作品等から日本の’ころも’の文化を紐解きます。 「THE KYOTO」”日本のエレガンス 千總460年” (毎週木曜日連載)https://the.kyoto/article/chiso_1
平素は格別のお引き立てを賜り誠にありがとうございます。 この度、千總文化研究所のホームページをリニューアルいたしました。 今回のリニューアルで、より見やすく、また情報を分かりやすくお伝えできるように、デザインや構成を一新しました。オンライン入会可能な会員機能も新設し、千總文化のことをより深く知っていただけるような内容になっております。 今後も定期的にサイトを更新し皆様にご満足いただけるサイト作りを目指してまいります。 今後とも千總文化研究所をよろしくお願い申し上げます。