お知らせ一覧

[調査報告会]井波別院瑞泉寺所蔵法衣装束・荘厳具について

 千總文化研究所では、千總が「御装束師 千切屋惣左衛門」として法衣商を営んでいた歴史から、真宗大谷派の寺院を中心に袈裟や道服などの法衣や打敷をはじめ御堂を荘厳する染織品の調査研究を進めています。2022年度は、真宗大谷派・井波別院瑞泉寺所蔵の法衣装束・荘厳具の調査を行いました。本報告会ではその調査のご報告とともに、井波別院瑞泉寺の歴史や周辺地域の信仰にお詳しい真宗大谷派教学研究所研究員 松金直美様にご講演をいただきます。また、会場にて株式会社千總所蔵の袈裟下絵などの法衣装束・荘厳具関連資料を展示いたします。寺院に遺された染織品から信仰と染織とのかかわりを読み解くとともに、それらが織り…

建築資料が語る江戸時代の千總

千總の商売と文化を育んだ、京都の三条室町。当研究所では地域と千總の関係性への理解を深めるために、土地や建物、行事など町に関係する資料を調査しています。これまでの調査で、江戸時代に現在の千總ビルのほぼ同じ敷地にたっていた、京町家の建築資料が確認されました。そして、そのなかの江戸時代の図面と建築仕様書について取り上げる講演会「千總・西村家の町家図面を読み解く-近世京町家の造りと暮らし-」が、2月16日に開催されます。本コラムでは、講演会で取り上げる資料について少しご紹介したいと思います。  ご存知の方もいらっしゃると思いますが、現在の千總本店は1989年に完成した鉄筋コンクリー…

[事業報告会] 中学生むけプログラム「きもの科学部」ー「きもの」を題材としたSTEAM教育プログラム開発の試みー

 千總文化研究所では、2021年度より染織技術やきもの文化を題材とした教育プログラムの開発に取り組んでいます。 きものを構成する多様な技術や技法と、その背景にある日本の文化は、農学、化学、人文学をはじめとするさまざまな学問分野を内包するだけでなく、職人の創造力と探求心が凝縮されています。一方、昨今の学校教育では、STEAM教育をはじめ学際的な学びがクリエイティブな人材を育成するものとして注目されています。 そうした社会的背景のもと、「きもの」から広がる学問領域の結びつきと、文化や社会の成り立ちを次世代を担う子どもたちに伝えることが、創造力豊かな人材育成の寄与につながるのではないかと考えています…

図書紹介4:江戸時代の画譜*会員限定*

株式会社千總(以下、千總)所蔵の版本には、今尾景年『景年花鳥画譜』をはじめとした多数の画譜、すなわち絵手本が含まれています(『景年花鳥画譜』についてはこちら)。図書紹介の第4回目は、それらの画譜のうち江戸時代に出版されたものを取り上げてご紹介します。  画譜の出版(Fig.1) 上田公長『公長画譜』4冊、1834(天保5)・1850(嘉永3)年 国内における画譜の出版は、江戸時代、中国からの画譜の輸入をきっかけとして始まりました。その出版の理由について、例えば1834(天保5)年刊『公長画譜』にはこう書かれています。 古人云ルアリ、画ハ声ナキノ詩也、詩ハ…

「きもの科学部〜きものを科学的に探求しよう!〜」実施報告2

千總文化研究所は今年の10月から12月にかけて、「きもの科学部〜きものを科学的に探求しよう〜」と題して中学生向けの文化プログラムを実施しました。 文学、農学、工学、染色デザイン等の専門家が倶楽部の指導者となり、着物に描かれた植物や和歌、着物のデザインや色のほか、染色技術を中学校の各教科と結びつけながら、きものを様々な視点から深く体系的に学ぶプログラムです。座学だけでなく、教育工学の専門家によるワークショップを交え、分野横断型の学びを通じた子どもの想像性・創造性の育成を目指します。「きもの科学部」のプログラム趣旨・概要についてはこちら 今回は、11月と12月に開催された第3回~第5回の…

「きもの科学部〜きものを科学的に探求しよう!〜」実施報告1

千總文化研究所は今年の10月から12月にかけて、「きもの科学部〜きものを科学的に探求しよう〜」と題して中学生向けの文化プログラムを実施しました。 文学、農学、工学、染色デザイン等の専門家が倶楽部の指導者となり、着物に描かれた植物や和歌、着物のデザインや色のほか、染色技術を中学校の各教科と結びつけながら、きものを様々な視点から深く体系的に学ぶプログラムです。座学だけでなく、教育工学の専門家によるワークショップを交え、分野横断型の学びを通じた子どもの想像性・創造性の育成を目指します。「きもの科学部」のプログラム趣旨・概要についてはこちら 今回は、10月と11月に開催された第1回と第2回の…

千總と近代画家4:榊原文翠 *会員限定*

明治期の千總は、刺繍絵画や友禅製品において数々の受賞を重ねましたが、その華々しい功績には多くの画家の協力が不可欠でした。画家との繋がりは、現在株式会社千總(以下、千總)に所蔵される絵画や友禅裂などの美術工芸品だけでなく、文書でも確認することができます。本コラムでは、シリーズで明治・大正時代の決算報告書類に登場する画家を紹介し、試みに当時の千總または京都の美術工芸業界のネットワークを改めて整理することを目指します(決算報告書類についての説明はこちらをご覧ください。)。第4回は、画家だけでなく国学者としても活動した、榊原文翠です。千總には、文翠が下絵を手掛けたとされる友禅裂が多く現存していますが、…

【掲載】千總文化研究所の活動が紹介されました

千總文化研究所が今年の10月より開催しております中学生向け文化プログラム「きもの科学部〜きものを科学的に探求しよう〜」が京都新聞(2022年12月7日付)にて紹介されました。プログラムの内容は、活動紹介にてご覧いただけます。ご関心をお寄せいただけましたら幸いです。

産学連携事業:後期の絵刷調査の実施

当研究所では2021年度から株式会社千總(以下、千總)に寄贈された絵刷(えずり)調査を、京都芸術大学歴史遺産学科との産学連携事業のもとに実施しています(事業の詳細はこちらをご覧ください)。本年度の後期調査は、10月6日か11月17日の毎週木曜日に実施されました。調査は正課授業の一環として行われ、同学科の増渕准教授率いる文化財科学ゼミに所属する3回生5名および4回生1名の他、2回生6名および修士課程学生1名の合計12名が参加しました。 後期調査では、前期と同様の絵刷の撮影に加えて、調書の作成が行われました。本事業はデジタルアーカイブ化を最終的な目的としているために、この調査を通して得ら…
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