研究会アーカイブ 一覧

産学連携スタートアップ事業 令和4年度成果報告会

当研究所は、2021年度より株式会社千總(以下、千總)と京都芸術大学歴史遺産学科との連携のもと、千總所蔵資料の調査研究を進めています。2年目となる本年は初年度に引き続き、明治・大正期に作られた型友禅関連資料「絵刷」の撮影および文様・墨書の調査を実施し、さらに新たな試みとして、明治期の当主・12代西村總左衛門に宛てられた書簡の解読を行いました。こうした調査は同科の正課授業として実施されており、絵刷調査は同学科の増渕麻里耶氏の、書簡解読は木村栄美氏の、各ゼミに所属の学生により遂行されました(本年度の絵刷調査の様子はこちらからご確認いただけます)。 その中間報告会として、このたび2023年…

調査報告会「井波別院瑞泉寺所蔵 法衣装束・荘厳具について」

千總文化研究所では、千總の前身となる千切屋が東本願寺の法衣装束を商っていたことから、2018年より真宗大谷派にまつわる染織資料の調査を進めています。2022年度は富山県南砺市の真宗大谷派井波別院瑞泉寺に所蔵される染織資料326点の調査を行いました。3月3日に開催した調査報告会では、本調査で確認された資料の概要や、そこから明らかになる井波別院瑞泉寺所蔵法衣装束・荘厳具(打敷や水引などの堂内装飾具)の特質についてご報告いたしました。報告会の記録動画は、会員ページよりご視聴いただけます。 [開催概要]日時:2023年3月3日(金)午後2時~4時20分開催形式:会場参加(株式会社千總本社5階…

事業報告会「きもの科学部ー「きもの」を題材としたSTEAM教育プログラム開発の試みー」

千總文化研究所では、2021年度より染織技術やきもの文化を題材とした教育プログラムの開発に取り組んでいます。 きものを構成する多様な技術や技法と、その背景にある日本の文化は、農学、化学、人文学をはじめとするさまざまな学問分野を内包するだけでなく、職人の創造力と探求心が凝縮されています。一方、昨今の学校教育では、STEAM教育をはじめ学際的な学びがクリエイティブな人材を育成するものとして注目されています。 そうした社会的背景のもと、「きもの」から広がる学問領域の結びつきと、文化や社会の成り立ちを次世代を担う子どもたちに伝えることが、創造力豊かな人材育成の寄与につながるのではないかと考えています。…

報告会「近代型友禅の表と裏-絵刷調査を通して」

調査報告会「近代型友禅の表と裏-絵刷調査を通して」が、2022年3月28日に開催されました。 明治時代初頭に化学染料が輸入されて以降、京都で盛んに製造された、型友禅染。型紙を用いてあらゆる形を素早く染めるこの技術は、人々に色鮮やかな模様の衣服を届けました。 報告会のタイトルに掲げた「絵刷(えずり)」とは、そうした型友禅染製品の製造過程で生み出される資料を意味し、具体的には型友禅の型紙を用いて模様を紙に摺り出したものです。近年、千總に約14700枚の絵刷が寄贈されました。各絵刷には模様が刷り出されているだけだけでなく、明治・大正期の日付や人名、注文主などの墨書も記されています…

事業報告会「染織技術から学問とクリエイティビティを学ぶ教育プログラムの開発」

事業報告会「染織技術から学問とクリエイティビティを学ぶ教育プログラムの開発」日時:2022年3月25日(金)14時〜16時 オンライン形式 千總文化研究所では、母体である株式会社千總(以下,「千總」)が持つ様々な有形・無形の文化財を多角的に捉え、新たな価値の創造と文化芸術の振興への寄与を目指しております。今回はそうした無形文化財の一つである染織技術を題材に開発した教育プログラムと、その実施状況と成果について報告しました。 当該プログラムは、函館工業高等専門学校の下郡啓夫教授と共同開発しました。下郡教授は、工学教育、評価教育、芸術実践論などをご専門とし、日本STEM教育学会 …

「真宗大谷派の法衣装束の調査報告会・研究会」

真宗大谷派の法衣装束の調査報告会・研究会日時:2021年7月9日(金)14時〜16時  オンライン形式にて  千總文化研究所では、千總が「御装束師 千切屋惣左衛門」として法衣商を営んでいた歴史から、真宗大谷派の寺院を中心に袈裟や道服などの法衣や打敷をはじめ御堂を荘厳する染織品の調査研究を進めています。 2019年度は、真宗大谷派・姫路船場別院本徳寺所蔵の染織品、千總収蔵の染織品図案と文書類の調査を実施。2020年度は、前年度に引き続き本徳寺所蔵の装束に加え、大谷家に伝わる装束を調査しました。 本研究会では、その報告とあわせ、本調査の共同研究者であり、長年にわたり尼門跡寺院を研究されて…