重要文化財の新指定が答申されました

国の文化審議会は、2025 年3月21日に文部科学大臣へ答申を行い、株式会社千總ホールディングスが所蔵する以下の作品 1 件(2 点)が、新たに重要文化財に指定されることとなりました。

 ・大津唐崎図(岸竹堂筆) 八曲一双
   附 梅図(旧裏面貼付) 八曲一双

 

 

〈大津唐崎図〉八曲一双、岸竹堂筆、1875(明治 8)年、フィラデルフィア万博出品

附〈梅図〉(旧裏面貼付)八曲一双、岸竹堂筆、1875(明治 8)年


〈大津唐崎図〉は千總とも縁の深い画家・岸竹堂による作品で、1875(明治 8)年に制作されました。

今回の答申においては、本作が絵画の近代化を大きく進めた竹堂の代表作であり、西洋の動向を意識して描かれたことが明らかな最初期の万博出品作として歴史的価値も高く、明治時代を代表する作品として貴重である点が評価されました。

また、当研究所を修理監理とした本格解体修理が 2022 年から 2024 年にかけて行われています。

関連リンク

千總文化研究所「所蔵品の紹介 大津唐崎図

千總文化研究所「所蔵品の紹介 米國万博出品写真集

千總文化研究所「〈大津唐崎図〉の本格解体修理の完了

【外部リンク】文化庁「文化審議会の答申(国宝・重要文化財(美術工芸品)の指定等)