染織品紹介4:遠山文様と刺納 *会員限定*
Fig.1 〈遠山文様袈裟裂〉大正時代(20世紀)
山々が折り重なるように連なった情景を文様化したものを、遠山文様といいます。株式会社千總ホールディングスが所蔵する〈遠山文様袈裟裂〉(Fig.1)はその遠山文様が表された裂地(きれじ)です。一見するとただの織物のようですが、生地をよく見てみると特徴があることに気づきます。
生地の表面を拡大してみると、通常の織物とは異なり、筋状の凹凸が入っており、凹の部分には所々に紺色の糸が見えます(Fig.2,3)。
Fig.2,3 〈遠山文様袈裟裂〉生地拡大
通常、織物は経糸と緯糸が規則的に交差することで形作られ、ときには文様を織り出します。しかし、この袈裟裂においては、経糸と緯糸によって遠山文様が織り出されているのではなく、色とりどりの布の端切れを縫いつなぐことで文様が形作られています。
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