「きもの科学部」をもっと面白くするには?
「多世代間共創」をテーマに、株式会社Unpackedが主催するプログラム「Corp Touch. 」(於:アート&テクノロジー・ヴィレッジ京都)に参加しました。中高生と法人が課題解決策を「共創」することで、社会人と若者の双方向の理解を促すことをねらいとするプログラムです。
当研究所の他には、プログラムを共催するマクセル株式会社、産経新聞大阪本社が参画され、それぞれの課題に対して参加者の中高生が4~5名ずつグループに分かれ、活動しました。
プログラムは、法人から解決したい課題を提示し、中高生から課題の現状に関してインタビュー、解決策のディスカッションを経て発表するまで、およそ3時間の中で集中的に行われます。
千總文化研究所からは、現在中高生向けに開催している文化教育プログラム「きもの科学部」に関して、以下のように課題を設定しました。
「『きもの科学部』をもっと面白くするには?今後の展開も含めて考えてください」
教育や各分野の専門家、教育委員会のご協力のもと設計されている「きもの科学部」ですが、中高生にとってより魅力的なプログラムにし、その面白さを広く伝えていきたいと考えるためです。
インタビューでは、「どんな方法でプログラムの告知してますか?」「学校との取り組み事例はありますか?」「着物を着る人を増やしたいですか?」など、課題の根底にあるものは何かを知ろうとする積極的な質問が飛び交いました。
ディスカッションでは、「学びを人に伝える場が欲しい」「同世代が同世代に伝えることで広がりやすくなる」「京都以外に暮らす中高生にはオンラインがあってもいい」「地域に根ざしたイベントにできないか」「大規模なフェスで、ブースやステージで発表すればいい」などなど、ファシリテーターの元に活発な議論が進んでいきました。
「きもの科学部」の主催者としては、いろんなことを学んで感じてもらいたいと、こちらから提供する内容の充実化ばかりに気を取られていたのですが、CorpTouchの参加者から自分たちも伝える側になりたい、と言う主体的な姿勢にとても驚きました。
同時に、大人と一緒に社会を「共創」すると言う意欲的な次世代がとても頼もしく、嬉しく思われました。
今後、教育機関との連携とともに、中高生たちとの協業により千總文化研究所の教育プログラム開発を進めていくことで、より良い展開を目指したいと考えています。