染織品コレクション
The Collection of Textiles
概要Overview
当コレクションには友禅掛軸、掛袱紗、約130領の小袖や装束などが収蔵されています。来歴は定かではありませんが、これらは西村總左衛門が製造したものではなく、きものづくりの研究の為に収集されたものと考えられています。刺繍や染めや描絵、または寛文小袖や元禄小袖、ならびに御所解文様や草花文様など、収蔵品の加飾技法・時代・文様の主題は多岐に渡ります。
This collection includes yūzen hanging scrolls, hanging wrapping cloths, and around 130 kosode kimonos and other garments. Although the origin of the collection is uncertain, these objects were not produced by Nishimura Sōzaemon, but rather collected as part of the research on the kimono production process. A diverse collection, it includes objects made with different decorative techniques (such as embroidery, dyeing or painting) in several periods (such as kosode kimonos from the Kanbun and Genroku periods) and showing a variety of pattens.
所蔵品の紹介
- 蓮山に松竹梅飛鶴小袖裂
- 波に取方菊文様小袖裂
- 籠に萩と笹文様小袖
- 琴に枝垂れ柳桜文様小袖
- 甕垂れ文様小袖
- 宝袋亀甲文様夜着
- 梅樹散し文様小袖
- 立涌花菱四季草花文様小袖
- 近江八景文様打掛
- 幔幕紅葉文様小袖
- 春秋草花文様小袖
- 流水秋草虫篭文様帷子
- 芒に蝶文様打掛
- 松に島原褄文様小袖
- 謡曲文様振袖(小裁)
- 流水桜文様琉球衣装
- 波雲龍紋支那官服
- ろうけつ文様襦袢
- 四季山景文様振袖
- 楓に流水文様袱紗
- 友禅染軸 雁に芦
所蔵品一覧へ
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梅樹散し文様小袖 装束1領 / 紅綸子地、刺繍、金駒縫 / 江戸後期(18世紀半ば-19世紀初頭) / 150.0×61.0 (cm) 卍繋ぎ、菊、石榴をあしらった地文の綸子に、刺繍と金駒縫いで仕上げられた梅樹文様が散りばめられている気品ある小袖である。線描法で表された梅樹が印象的である。背中心などには、橘枝丸に類似する意匠の五つ紋が刺繍されている。 |
立涌花菱四季草花文様小袖 装束1領 / 白綸子地、摺疋田、刺繍、金駒繍 / 江戸時代後期(18世紀末) / 170.5×62.2 (cm) 梅や桜、折枝の藤、紅葉、牡丹、そして立涌紋様を散らした、優美な意匠形式の小袖。草花はたっぷりとした刺繍で仕上げられ、立涌や花菱そして一部の葉は金駒縫いと摺り匹田であらわされている。模様の配置は公家小袖を彷彿とさせる。 |
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