第1回特別鑑賞会・講演会
「千總と円山応挙―老舗のパトロネージ―」


開催日時:2017年9月21日(木)15:00〜16:30
会場:千總本社ビル5階ホール
参加費:2,000円/学生1,000円

創業460余年の千總が、先人より大切に受け継いできた千總コレクション。近世以降の染織品や絵画作品は、千總のものづくりの神髄と京都の町との深い関係を物語ります。今春、千總が持つ有形・無形の文化財を核として文化芸術の振興を図るために、千總文化研究所が設立されました。設立基調講演となる本イベントでは、重要文化財である円山応挙の「保津川図屏風」を特別にまじかでご鑑賞いただきながら、日本近世美術史の第一人者である狩野博幸氏にお話しいただきます。知られざる千總と円山応挙の関係、保津川図屏風の誕生秘話から、芸術のパトロンとしての老舗の姿に迫ります!

【講師】 狩野博幸(かの・ひろゆき)
1947年、福岡県生まれ。九州大学大学院博士課程中退(日本近世美術史専攻)。京都国立博物館美術室長・京都文化資料センター長、同志社大学文化情報学部教授を歴任。専門は桃山絵画と浮世絵を含む江戸絵画。狩野派・長谷川派・琳派など18世紀京都画派の作品と伝記を研究。主な著書に『もっと知りたい曽我蕭白』(東京美術)、『新発見 洛中洛外図屏風』(青幻舎)、『狩野永徳の青春時代 洛外名所遊楽図屏風』(小学館)、『反骨の画家 河鍋暁斎』(新潮社)、『若冲-広がり続ける宇宙』(角川文庫)、『江戸絵画の不都合な真実』(筑摩選書)などがある。博物館時代の1995年「没後200年記念円山応挙」展を担当した。