女子美術大学の学生と「伝統継承を考える」
女子美術大学デザイン工芸学科の授業の一環として、千總の歴史とものづくりとともに、研究所の活動について講義しました。
「伝統継承を考える」をテーマとする本授業は、3年次の夏に京都へ研修に訪れ、テーマに対する考察を深めたうえで作品制作を行います。そして、4年次の夏に当研究所へ作品のプレゼンテーションを行い、女子美術大学の学園祭にて発表するものです。
本授業と当研究所の協業は、今年で3年目を迎え、7名の学生が参加されました。
千總のものづくりを担う千総友仙工場にご協力いただき、着物づくりのうち、図案、下絵、糊置き、手描き友禅、刺繍の工程を解説いただきました。
本授業に参加している学生は、デザイン工芸学科で日本刺繍を専門とし、さまざまな染色技法を実践的に学びます。
千總でどのように着物が企画され、作られていくのか、現場を見学しながら解説に熱心に耳を傾けていました。
実は2年前に女子美術大学の卒業生が千総友仙工場に入社。
職人として一人前の仕事をしている先輩に刺激を受けている様子でした。
千總本店にて、友禅染と絞りや刺繍など技法を取り合わせて作られた着物を見学。
後半は、千總が470年に渡ってどのように染織品を作り続けてきたのか、京都の社会と染色以外の美術・工芸とどのようにかかわってきたのかを当研究所より講義。
そして、未来に日本の技術をどのように伝え残していくべきか、「技」の特性を比較調査した研究所の取り組みから、学生たちに問いかけました。
昨年訪れた学生たちからのプレゼンテーションはちょうど先月行われ、現代の生活で馴染み深いアイテムに刺繍の技術を活かした作品や、刺繍を楽しみながら日本の伝統行事を学ぶワークショップキットなど様々な斬新なアイディアを聞かせていただきました。
次代を担う学生たちが、日本の伝統の技を熱心に学び、伝えようとする姿はとても心強く思います。
今年の学生からは来夏にどのようなアイディアが飛び出すのか、今からとても楽しみです。
文責:加藤結理子







