【オンライン記録動画】特別鑑賞会・講演会「王朝時代の庭園-三条烏丸御所を足掛かりに」
2021年12月7日に開催いたしました特別鑑賞会・講演会「王朝時代の庭園-三条烏丸御所を足掛かりに」のオンライン記録動画を、以下よりご視聴いただけます。
【趣旨】
三条室町界隈は糸へんの商売の町として親しまれていますが、平安時代の都・平安京では貴族が集住する地でした。
平安京の中で、現在の千總のある一角は左京四条三坊九町に位置し、後世には三条烏丸御所などと呼ばれてきました。
そして千總本社ビルの立つ地には寝殿造の邸宅の一角を成す庭園があったと考えられています。
舞い、奏で、詠い、平安時代の人々は庭園で日々をいかに過ごしたのでしょうか。
特別鑑賞会・講演会 新シリーズ〈京都のまちの中の三条室町〉では、千總のある三条室町すなわち長らく京都の中心地とされる土地の歴史をきっかけに、
千總を支え育んできた京都の文化について理解を深め、その保存と伝承について考えます。
第1回目となる本回は、庭園文化史および庭園の保存修復がご専門の仲隆裕京都芸術大学教授を迎え、
三条烏丸御所の発掘調査を通して、平安時代の庭園やその保存修復について伺います。
また会場には、美術工芸品における庭園のイメージの発展として、御所解の小袖を展示いたします。
【講師略歴】
仲 隆裕(なか たかひろ)
京都芸術大学(旧名称京都造形芸術大学)歴史遺産学科学科長兼教授。農学博士(京都大学)。
千葉大学大学院園芸学研究科環境緑地学専攻修士課程修了。
京都市文化財保護課文化財保護技師(記念物担当)、山中庭園研究所、千葉大学助手(園芸学部)などを経て、現職。
庭園文化史研究、文化財庭園を中心とする遺跡の保存修復・整備に取り組む。元文化庁文化審議会文化財分科会第三専門調査会委員(名勝委員会)。
著書に『京都の庭園―遺跡にみる京都の庭園』(京都市文化財ブックス第5集、1990)、『庭園史をあるく―日本・ヨーロッパ編』(分担執筆、昭和堂、 1998)、
『夢窓疎石』(分担執筆、春秋社、 2012)など、主な設計・計画等に「史跡名勝平等院庭園州浜整備実施設計・施工指導」(京都府宇治市)、
「旧上野家庭園保存修復」(京都府舞鶴市)、「シェーンブルン宮殿内石庭保存整備」(オーストリア)など。